その症状、ただの”うつ”じゃないかも!?
みなさん、こんにちは!MHSです。
夏休みも半分くらい過ぎましたね。連日の猛暑ですから涼しい部屋でついだらだらと一日が終わってしまう・・・。なんて人、多いんじゃないでしょうか。
まあ、夏休みですからね!ちょっと自分を甘やかして好きなように一日を過ごすのもいいですよね。
さて、今日は気分の浮き沈みのお話です。
誰にでもテンション高い日もあれば低い日もありますが、ある日突然がくっと体が動かなくなるなあ、気分が悪くて何もできなくなるなあ、これは普通の落ち込みとは違うんじゃないかなあと自覚できる人もいると思います。
いわゆる”抑うつ状態”は自覚しやすい症状だといえます。
少し話が変わりますが、最近本学の学生の皆さんに多い診断名は「双極性障害」、いわゆる”そううつ病”といったほうがわかりやすいかもしれません。
躁(そう)期は、とにかく頭がくるくるまわって眠らなくても平気な超元気な時期、うつ期は、何をするにも関心が薄れ、とにかく横になっていたいという疲弊の時期。
抑うつ症状はもちろん目立っているのですが、その前後にハイテンションで元気に動き回れる期間(軽そう期)があって、むしろこの元気すぎる期間はストレスも疲れも知らず突っ走っているため、やがてエネルギーぎれを起こしてパッタリ動けなくなるわけです。
本人は軽そう期にはそれが調子のよい幸せな時期と自覚してしまうため、その後の抑うつを引き起こす原因になっているとは考えません。
だから、うつっぽさがかなりひどくなってきたら受診にいたるわけですが・・・。
そううつ傾向のある人が受診にいたるまでには5年、10年とかかる人も多いと言われています。長い間、気分の浮き沈みと付き合っている人が多いということです。
お薬が効きやすく、気分を安定させる薬をのむと、気分の波が穏やかになり、結果的に不快な抑うつ期を楽にやりすごすことができるのですが、残念ながらそういうわけですぐに受診しよう、とはならないわけです。
みなさん、心当たりのある人は、ぜひ夏休み中に一度、お近くの精神科のクリニックで診てもらうことをおすすめしますよ。
希死念慮につながることも多い病気ですから、はやめの治療がなにより大事。
ジェットコースターにのったままでは本当の自分が見えなくなることも・・・。
私が私でいられるために、思い切って専門家を頼ってみて。
お医者さんには、うつっぽさだけでなく、元気すぎるときのエピソードもちゃんと伝えてね。
今日のおすすめはSiaの曲。Siaの声は包み込むように、それでいてかなり力強く背中を押してくれるので、ぜひ聴いてみて。
“私が私でいられるように” Sia / Free Me【和訳/request song】 (youtube.com)